【独学を効率化】宅建の苦手分野を管理するべき3つの理由と具体的な管理方法

管理している絵

宅建を勉強しているそこのあなた!

苦手分野の管理、ちゃんとできていますかっ!?

もし、いまの段階で「いや、苦手分野を管理するってどういうこと?意味あるの?」と思った場合、この記事はかなり有益な情報になると思います。

なぜなら、宅建を独学で勉強して落ちてしまった人の多くが意識できていないであろうポイントについて、以下のことをお伝えするからです。

  • 宅建独学者が苦手分野を管理するべき理由
  • 宅建の苦手分野を管理することで得られる3つのメリット
  • 宅建の苦手分野を管理する方法と使い方
  • 苦手分野の管理が面倒に感じた場合の対処法

ボクが独学合格できた最大の要因は、苦手分野を丁寧に管理・対策し、着実に理解を深められたからだと強く感じています。

やったこと自体はそれほど難しいことでもありませんので、独学で宅建合格を目指している方はぜひご一読ください!

宅建独学者が苦手分野を管理するべき理由

宅建を独学する方が苦手分野を管理するべき理由は、「どこに力を入れて勉強するべきか」の優先順位が分からないまま、非効率な勉強をすることになるからです。

以下の図(理解度と出題頻度の4象限)をもとに考えてみましょう。

勉強する優先度の4象限
理解度と出題頻度の4象限

例えば「aとbの分野を苦手に感じているため対策をする」というシチュエーションでは、どちらを先に取り組むのが良いでしょう。

理解度が同じであれば、出題頻度が高いbを優先的に勉強するほうが良いですよね。

しかし、特に苦手分野を管理していない場合、優先順位に気がつかずに出題頻度の低いaの分野から勉強する可能性もあります。

もちろん、時間が十分にあるならaとb両方を対策するのがベストですが、働きながら独学する方は勉強時間も限られていることが多いと思います。

そんななかで「勉強する優先順位を間違えたために合格点が1点足りなかった」なんてことになったら、非常にもったいないですよね。

また今回はaとbで考えましたが、宅建の分野はたくさんあるため、そもそも苦手分野として認識できていないcがある可能性もあります。

こういった場合でも、苦手を管理できていれば見逃すことはありません

感覚だけで勉強していると、どうしても漏れてしまう分野も出てくるため、特に独学する場合はしっかりと苦手分野を管理することが重要です。

宅建の苦手分野を管理することで得られる3つのメリット

苦手管理をするべき理由をお伝えしましたが、効率的に勉強できる他にも得られるメリットがたくさんあるので紹介していきます。

  • 着実に点数アップを図れる
  • あなたに合った勉強の道筋を見つけられる
  • 成長を実感できる

着実に点数アップを図れる

苦手分野を管理していると自分が間違った回数が分かるため、対策することで点数アップを図れます。

以下の画像をご覧ください。

苦手分野の集計例
苦手分野の集計例

この画像は、ボクが年度別問題集を1周した(10年分を解いた)段階で間違えた回数の多い分野を表示したものですが、1番多く間違えていた分野は建築基準法です。

過去10年分の問題を解いて9回間違えているため、建築基準法を完璧にできれば各年度でほぼ1点を積み上げられるということになります。

もちろん、本番でも解けるかどうかは別ですが、各分野ごと丁寧に勉強して理解を深められていれば本番でも正解できる確率を高めることができます。

あなたに合った勉強の道筋を見つけられる

2つめのメリットは、あなただけの道筋を見つけられることです。

宅建を独学で勉強するにあたり、ネットで以下のような情報を目にすることがあるかと思います。

  • 過去問は最低3周しよう
  • 民法は難しいから時間をかけて勉強しよう
  • 宅建業法は問題数が多いから時間をかけよう
  • 得意分野で確実に点を稼ごう

これらの情報は大きく外れてはいませんが、人それぞれの得意・不得意で勉強時間は異なりますし、不動産や建築業界などでの就業経験による経験の差もあるため、一概に誰にでも当てはまるものではありません。

しかし、苦手分野を管理していれば、人それぞれに合った注力ポイントが分かるため、ネットの情報に振り回されることなく勉強に取り組むことができます。

成長を実感できる

視覚的に成長を感じることで自信をつけられるのも、苦手分野を管理するメリットです。

以下はボク自身の変化の記録ですが、苦手を管理することで、どれだけ自分が解けるようになったのかが分かります。

苦手分野の変化

成長を感じることで勉強のモチベーションも上がりますし、自信もついてきますね。

宅建の苦手分野を管理する方法と使い方

苦手分野を管理するメリットを知っていただけたところで、ここからは実際に苦手分野を管理する方法とどのように活用していけば良いかを紹介していきます。

苦手分野を管理する方法

まず、苦手管理をするうえで用意するものが2つあります。

  • エクセルやスプレッドシートなどの表計算ソフト
  • 年度別過去問題集を解いた結果

上記を使い、以下の手順で作成していきましょう。

各年度ごとの正誤を記録できるシートを作成

各問題の分野名を記載し、最低3周分を記載できるような表があればOKです。

STEP.1のシートを10-15年分作成する

シートを複製し、各年度ごとの分野名を入力していきましょう。

集計用のシートを作成して完成

「各年度で間違えた分野を一括で確認できるシート」と「分野ごとに間違えた回数を集計するためのシート」を作成します。

苦手管理シートの使い方

ボクは作成した苦手管理シートを以下のように使っていました。

過去問を解いたら正誤を入力する

正解した問題には「0」、不正解には「1」と入力し、解いた年度分を入力していきます。

年度別の解答記録
年度別の解答記録
STEP.1で間違えた問題を集計シートに転記する

集計するために、間違えた分野名を集計用シートに転記します。

間違えた回数の多い苦手分野を対策をする

集計シートの結果を確認し、間違えた回数の多い苦手分野を対策していきましょう。

エクセルのフィルター機能で、間違えた回数の多い順(数値を降順)に並び替えると分かりやすいです。

※対策方法は「【徹底解説】宅建に独学で合格した勉強方法を紹介!【過去問を使い倒せ】」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

苦手分野が分かったら対策を忘れずに!

ここまで苦手分野を管理することのメリットをお伝えしてきましたが、「管理をしていれば合格が保証される」というものではありません。

対策するべきポイントが分かったとしても、実際に勉強しなければ結果はついてこないからです。

勉強の準備段階として、苦手分野を管理できていると強力な武器になりますが、苦手を管理したあとの地道な取り組みこそ1番大切です。

苦手対策まで丁寧に行い、着実に点数アップをしていきましょう!

まとめ:苦手分野を徹底管理して、理解度を高めていこう

宅建で受験者が信じて取り組める教材は出題実績のある過去問だけです。

みんなが同じ教材を使うことになるため、どれだけ過去問に対して理解度を高められたかが合否を分けます。

運の要素をできるだけ排除して合格率を高めるのであれば、以下の2点が大切です。

  • 苦手分野を徹底対策してどの科目でも基礎問題を落とさない
  • なんとなくで勉強をしない

宅建は上位15%の合格者組に入るための戦いであることを認識し、取り組んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!