計画的に宅建の勉強をしたいけど、そもそも何をどれだけやればよいのか分からない。
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
ボク自身も宅建の勉強を始める前に
- どの勉強にどれくらい時間がかかるのか分からないから計画が立てにくい
- 合格した人はどんなスケジュールを立てていたのか知りたい
といったことにけっこう悩みました。
スクールや通信講座であればカリキュラムがあるため勉強計画は立てやすいかもしれませんが、独学の場合は自分で考える必要があるんですよね。
そこでこの記事では、宅建に独学で合格できた経験をもとに以下のことについてお伝えしていきます。
- スケジュールを立てる前の準備
- 宅建勉強スケジュールの立て方と例
- 宅建に合格したときの勉強スケジュール
- 勉強スケジュールを立てるときに注意すること
- スケジュール管理に自信がない場合の対処方法
具体的な例も紹介していきますので、宅建勉強のスケジュールにお悩みの方はぜひご一読ください。
まずは勉強の流れと必要な量を知ろう
まずは計画を立てるために必要な情報をお伝えしていきます。
勉強スケジュールを立てようと思っても、目安がないと計画を立てるのが難しいからです。
ここでは、
- どのような勉強をする必要があるのか
- 勉強にはどれくらい時間がかかるのか
についてお伝えしていきます。
計画を立てるための準備として必要な情報をおさえていきましょう。
どのような勉強をする必要があるのか
宅建は過去問を使っての勉強が基本となるのですが、基礎知識がない状態でいきなり過去問に取り組んでも知らない用語ばかりが出てきてきっと心が折れます。
ではどのように勉強するのが良いのでしょうか。
やはり基礎から着実に進めていくのがオススメです。
ボクは以下の流れで勉強をしていました。
- 分野別問題集で基礎を作る
- 年度別過去問題集を解いて知識の幅を広げる
- 苦手分野・基礎を繰り返し解いて知識を定着させる
スケジュールを立てるときにも、この順番で考えていきます。
現時点では簡単に流れを知っておくだけで大丈夫ですが、勉強方法を詳しく知りたい方は「【徹底解説】宅建に独学で合格した勉強方法を紹介!【過去問を使い倒せ】」の記事を参考にしてみてください。
勉強にはどれくらい時間がかかるのか
宅建の勉強に必要な勉強時間は、平均的に300時間から400時間と言われており、ボク自身も未計測も含めると少なくとも320時間は勉強していました。
内訳は下記のとおりです。
勉強内容の内訳 | 勉強時間 |
---|---|
基礎作り(分野別過去問題集) | 約90時間 |
知識を広げる(年度別過去問題集) | 約120時間 |
苦手分野・基礎の復習(分野別過去問題集+アプリ) | 約110時間 |
合計 | 約320時間 |
こちらも、300時間+αくらいかかることを認識できていれば計画を立てるのには問題ありません。
より詳しく知りたい場合は以下の記事でも紹介しています。
【独学合格者が解説】宅建の独学に必要な勉強時間は?宅建勉強スケジュールの立て方と例
さて、ここまでの情報をもとに勉強スケジュールを考えていきましょう。
計画を立てる流れは以下です。
- 合計の勉強時間を決める
- 1日に勉強できる時間をもとに勉強期間を考える
- いつ、何をやるかを決める
それでは、一緒に考えてみましょう。
勉強スケジュールの立て方①:合計の勉強時間を決める
宅建の勉強には300-400時間かかるとお伝えしましたが、個人的には最低でも300時間は見積もっておくことをオススメします。
時間的に余裕がある場合や、勉強にブランクがあって自信がない場合は350時間や400時間以上を考えておくと、いいですね。
平均以上の勉強時間をカバーできるため精神的にも時間的にも余裕を持てますし、平均以上に宅建に取り組むことで自信にもつながります。
迷っている方はいったん350時間で考えて、次のステップに進みましょう。
勉強スケジュールの立て方②:1日に勉強できる時間をもとに勉強期間を考える
つづいて、勉強期間を考えていきます。
あなたが1日に使える勉強時間をもとに、どれくらいの期間が必要になるかを考えてみましょう。
1日の勉強時間 | 300時間勉強する場合 | 350時間勉強する場合 | 400時間勉強する場合 |
---|---|---|---|
1時間 | 300日 | 350日 | 400日 |
1.5時間 | 200日 | 234日 | 267日 |
2時間 | 150日 | 175日 | 200日 |
2.5時間 | 120日 | 140日 | 160日 |
3時間 | 100日 | 117日 | 134日 |
3.5時間 | 86日 | 100日 | 115日 |
4時間 | 75日 | 87.5日 | 100日 |
仮に、合計勉強時間を350時間とする場合、1日に2時間勉強するなら175日かかります。
半年+αくらいは期間として必要になるという感じですね。
この勉強期間は現在から宅建試験日の日付も加味して必要な日数を考えてみてください。
勉強スケジュールの立て方③:いつ何をやるかを考える
勉強期間が決まったら「勉強にはどれくらい時間がかかるのか」で紹介した勉強時間を目安に、いつ何をするかを考えてみましょう。
1日2時間取り組めるのであれば、分野別過去問題集を1周するのに50日間かかる(100時間÷2時間)と目安が立てられます。
以下はボク自身が勉強にかけた時間に予備を加えて350時間勉強する例を考えてみました。
勉強内容 | 勉強にかかる時間 | 必要な日数 |
---|---|---|
基礎作り(分野別過去問題集) | 100時間 | 50日 |
知識を広げる(年度別過去問題集) | 130時間 | 65日 |
苦手分野・基礎の復習(分野別問題集・アプリ) | 120時間 | 60日 |
合計 | 350時間 | 175日 |
あとはこの内容をカレンダーに当てはめて考えていくだけですね。
以下は、例年の宅建試験日(10月の第3日曜日)を仮に設定して考えた2022年版のスケジュール例で、1日の勉強時間は2時間を想定しています。
勉強内容:分野別過去問題集を2周し、宅建の基礎を学ぶ。
勉強内容:年度別過去問題集を解き、宅建の知識を広げる
補足:8月末 or 9月初旬を目安に1回目の模試を受ける
勉強内容:STEP2の勉強内容は継続しつつ、苦手分野を分野別過去問題集とアプリで対策する
補足:9月末 or 10月初旬を目安に2回目の模試を受ける
勉強内容:STEP3の内容を継続しつつ、分野別過去問題集を2周して基礎を総復習する
勉強内容:苦手部分のみをさっと復習
宅建試験の当日までに必要な準備は?合格者が気をつけたことを紹介!何月時点でどのような勉強をしたらよいか、イメージがしやすくなったでしょうか。
ちなみに、勉強は早くはじめた分だけ余裕を持って取り組むことができ、計画を立て直す場合も対処しやすくなります。
勉強期間に余裕がある場合は、どんどん前倒しで勉強に取り組んでいきましょう!
宅建に独学合格したときのスケジュール
ここまでスケジュールの立て方をご紹介しましたが、管理人はどのようなスケジュールで勉強したのかも紹介したいと思います。
以下はボク自身のスケジュールです。
月 | 勉強時間 | 1日あたりの勉強時間 | 勉強内容の内訳 |
---|---|---|---|
6月 | 5時間 | 約10分 | 分野別問題集:5時間 |
7月 | 40時間 | 約1時間20分 | 分野別問題集:38.5時間 アプリ:1.5時間 |
8月 | 49時間 | 約1時間40分 | 分野別問題集:44.5時間 アプリ:4.5時間 |
9月 | 117時間 | 約4時間 | 年度別問題集:83時間 分野別問題集:16時間 アプリ:18時間 |
10月 | 78時間 | 約4時間35分 ※10月は17日で計算 | 年度別問題集:37.5時間 分野別問題集:36時間 アプリ:4.5時間 |
合計 | 289時間 | – | – |
※未計測について:9月後半から10月の試験前日まで、寝る前はスマホを見ないようにして1時間ほど暗記科目を勉強していたため、20~30時間ほどは記録を忘れているため未計測としてます。
スケジュールの立て方を紹介している割には、月ごとの勉強時間に片寄りを感じるかもしれません。
ご察しの通り、ボクは9月から焦ってアクセルを踏み始めているんですよね。
スケジュールを立てたつもりでいましたが、誘惑に負けて計画通りに進めることができませんでした。
結果的に合格することはできましたが、環境に恵まれた結果だと感じています。
当時は年度別過去問題集に取り組む時期が遅かったことに焦りを感じながら勉強をしていました。
※管理人は在宅で仕事ができたり、同居人の理解や協力があったりと環境が恵まれていたため、9月から1日の勉強時間を大幅に増やすことができました。
多くの方にとって、1日の勉強時間をいきなり倍以上増やすのは簡単ではないと思います。
そのため、管理人のようなことにならないためにも、7月時点では年度別過去問に手を付け始めているスケジュール例を紹介しました。
この記事を読んでいるあなたには、ボクの事例を反面教師にしていただき、宅建の勉強に取り組んでいただけたら嬉しいです。
スケジュールを立てるときに注意すること
最後にスケジュールを計画するうえで気をつけたいことを1つ紹介します。
それは、勉強スケジュールはあくまで計画であって、ペース配分の目安にしかならない点です。
計画を立てたとしても、計画どおりにいくとは限りません。
理由は、突発的なイベントで勉強できなかったり、ひとによって勉強スピードが異なったりするためです。
目指していた状態とのギャップを感じるようであれば、事前に計画したスケジュールに勉強時間を追加する必要が出る可能性もあります。
そのためにも、スケジュールはあくまでも目安であることは忘れないでおきましょう。
また、勉強時間を追加する可能性があることを含め、やはり余裕を持ったスケジュールを考えておくのがいいですね。
スケジュール管理に自信がない場合の対処方法
ちなみに、ここまで記事を読んでいただき、自分でスケジュールを立てて勉強することに不安を感じる場合はスクールや講座の活用もアリだと考えています。
宅建を受ける目的は独学することではなく、合格することだからです。
カリキュラムが組まれている方が勉強はしやすいのは間違いないですし、不安を感じまま宅建の勉強するよりも断然いいです。
金銭的に独学が難しいのであれば、スケジュール管理に苦手を感じていてもなんとかするしかありません。
しかし、お金に余裕があり、絶対に合格したいと考えているのであれば、スクールや通信講座は検討してみても良いと思います。
【宅建】独学かスクールか【迷ったら読んでみてください】まとめ:宅建独学者はスケジュール管理が重要
今回の記事では、以下のことについてお伝えしてきました。
- スケジュールを立てる前の準備
- 宅建勉強スケジュールの立て方と例
- 宅建に合格したときの勉強スケジュール
- 勉強スケジュールを立てるときに注意すること
- スケジュール管理に自信がない場合の対処方法
スケジュールを立てておけば、あとは実行するだけの環境を作ることができますので、独学で宅建合格を目指す方は今回の記事を参考に計画を立ててみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。