【宅建学習ロードマップ】完全独学の進め方を合格者が解説

ロードマップ

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「宅建を取りたいと思っているけど、独学での進め方がイメージできない」こんなお悩みはありませんか?

ボクも宅建の勉強を始めたころは、

  • 独学で取りたいけど、なにから準備すればいいの?
  • 合格した人がどんな風に勉強していったのか知りたい

といったことを考えていました。

そこで本記事では、ボク自身が独学で宅建に合格できた実績をもとに以下のことをお伝えしていきます。

  • 前提として、宅建の独学は厳しい
  • 宅建を独学する前に準備すること
  • 独学で合格できる宅建の勉強方法
  • 独学が難しいと感じたらスクールの検討もアリ
  • 試験当日と直前までの準備

この記事を読むことで宅建を独学するのに必要な準備から試験当日までの流れが分かります。

独学で宅建に挑戦する方の参考になることがあると思いますので、ぜひご一読ください!

前提として、宅建の独学は厳しい

いきなり心を折るような出だしかもしれませんが、宅建を独学で合格するのは決して簡単ではありません

宅建は合格率が15%前後で推移しているため、受験者が100人いたら15位までに入る必要があるからです。

そして上位15位に入るためには、予備校のスクール生や通信講座生とも戦い、勝つ必要があります

と、ここまで聞くとちょっと尻込みしてしまうかもしれませんが、安心してください。

独学で宅建に受かることは決して不可能ではありません。

勉強方法を工夫すれば合格は十分に狙えますし、ボク自身も独学で受かることができました。

次の項目から、独学で宅建に合格した方法をお伝えしていきますので、参考にしていただけたらと嬉しいです。

宅建を独学する前に準備すること

宅建を独学する前にはまず2つ、準備する必要があります。

  • 勉強スケジュールを立てる
  • テキストを選ぶ
  • 問題集を購入する

それぞれ、解説していきます。

勉強スケジュールを立てる

まず準備するのは、勉強スケジュールです。

闇雲に勉強をしても合格はできません。スクールや通信講座であればカリキュラムが組まれているかもしれませんが、独学するなら計画は必須です。

宅建は合格するのに300時間は必要と言われているので、試験までの残日数とあなたが1日に勉強できる時間をもとに、いつから1日どれくらい勉強するのかを計算して考えてみてください。

例えば「試験までの残日数が150日の場合は、1日2時間勉強する」といった感じです。

ボクの場合は時間ではなく「1日に問題を何問解くか」を目安にスケジュールを組んでいましたが、最終的な勉強時間は300-350時間になっていました。

まずはシンプルに時間を目安にスケジュールを考え、勉強の手応えに合わせて調整をしていきましょう。

計画の画像 【独学合格者が教える】宅建勉強スケジュールの計画方法【事例も紹介】

テキストを選ぶ

スケジュールができたら、次はテキスト選びです。

テキストは辞書的な使い方をしていきますので、読むことに抵抗なく読めるテキストを選びましょう。

「活字よりもイラストの方が合っていると感じる場合は、図解が多めのテキストを選ぶ」といった感じです。

ちなみに、テキストは万能ではありません

ときには知りたい情報が載っていないこともあるため、ネットで情報を探すことになります。

どのテキストを選んだ場合でも、分からないことは結局自分で調べることになるので、大手から出版されているテキストであれば基本的にどのテキストを選んでも大丈夫です

可能であれば書店へ足を運び、実際に中身を見てあなたが気に入ったテキストを選ぶことをオススメします

教科書が重なっている画像 独学で受かった人の宅建テキストは?【初心者は2冊用意するのがおすすめ】

問題集を購入する

問題集はテキストと同じシリーズの問題集を購入したら問題ありませんが、種類がいくつかあります。

  • 分野別過去問題集
  • 年度別過去問題集
  • 一問一答
  • 予想問題集

上記のなかでボクが使ったのは、分野別過去問題集年度別過去問題集です。

宅建は過去12年分の問題を完璧に解けるようになれば合格できるため、年度別問題集は必須です。

分野別問題集は基礎知識を身につけるために活用したのですが、苦手分野を克服するときにも重宝したので準備することをオススメします。

一問一答と予想問題集は必要であれば準備しても良いですが、なくても問題はありません。

宅建は4択の問題なので、選択肢ごとに考えれば一問一答と同じですし、模試を受けるのであれば予想問題を解いているのと実質変わらないからです。

分野別過去問題集と年度別過去問題集の購入はオススメしますが、その他は必要に応じて、購入を検討してみてください。

問題集の画像 宅建を独学するのにおすすめの問題集は?【分野別と年度別の過去問を用意しよう】

独学で合格できる宅建の勉強方法

スケジュールと教材の準備ができたら、いよいよ勉強です。ボクは以下の流れで勉強をしていました。

  • 分野別問題集で基礎を作る
  • 年度別問題集で知識を広げる
  • 苦手分野を潰す
  • 基礎問題を総復習

また勉強するときコツとして「合格できる状態」を意識していましたので合わせて紹介していきます。

勉強方法①:分野別問題集で基礎を作る

まずは、分野別過去問題集で基礎を作ります。手順としては、以下の通りです。

  1. パラパラと問題集を読む
  2. 問題集を1周する
  3. 余裕があれば2周目に取りかかる
パラパラと問題集を読む

どんな用語があるのかをざっと知るために問題と解説を読みます。

理解できない用語もあると思いますが、問題ありません。

「見たことがある」くらいのレベル感になれれば良いので、パラパラと読んでいきましょう。

問題集を1周する

読み終わったら、実際に問題を解いていきます。

いきなり解いても分からないことだらけだと思いますが、深く悩まずにスパスパ解答し、解説を読んでいくのがコツです。

解説で理解しきれないところはテキストの該当ページを読んで基礎となる知識を知っていきましょう。

メモ

いきなり深く理解することは難しいので、1周目の時点では「理解する」のではなく「知る」意識で気楽に解くといいです。

余裕があれば2周する

試験まで期間的な余裕があれば、分野別過去問題集を2周することをオススメします。

基礎をしっかり固められるからです。

分野別過去問題集を2周するだけでも、年度別過去問題集を解くと6割程度は解けるようになります。

2周目は1周目で「知ったこと」を思い出しながら解き、間違えたところは「理解する」意識で解説を読んでみてください。

余裕がない場合は、2周目に取りかからなくても大丈夫です。

年度別過去問題集を解くときに、分野別問題集で学んだことを思い出しながら解いていきましょう。

勉強方法②:年度別過去問で知識を広げる

つづいて、独学でメインとなる部分です。

年度別過去問題集で多くの問題に触れ、基礎知識をもとに知識をどんどん広げていきます。

解説を読んで分からないことはテキストで調べ、どんどん理解して解ける問題を増やしていきましょう。

年度別過去問題集は試験までに3周はしておきたいですね

勉強方法③:苦手分野を対策する

独学の勉強で肝になる部分です。

対策の流れは、以下のような感じです。

  1. エクセルなどで各年度の分野と問題の正誤を記録しておき、過去問10年分を集計して苦手分野を洗い出す。
  2. 集計結果をもとに、分野別過去問題集を使って苦手分野を復習をする
  3. アプリなど、特定分野だけを狙って解けるツールで苦手対策をする

苦手分野の対策は、年度別過去問題集を1周回し終わるごとに集計して、取り組んでみてください。

1つ1つ対策していくと、着実に点数も伸びていくと思います。

管理している絵 【独学を効率化】宅建の苦手分野を管理するべき3つの理由と具体的な管理方法

勉強方法④:基礎問題の総復習

試験の直前(試験から2週間前くらい)では新しいことはしません。

宅建は過去問の知識で解ける問題を試験本番で解ければ合格できるため、分野別過去問題集を総復習して基礎をガチガチに固めます。

年度別過去問題集と分野別過去問題集を完璧にしたら合格は十分狙えるため、最後まで気を抜かずに基礎知識を徹底的におさえて本番に臨みましょう

さらに詳しい勉強方法は以下のでも紹介しています。

具体的な問題集の使い方も紹介しているので、参考にしてみてください。

勉強している画像 【徹底解説】宅建に独学で合格した勉強方法を紹介!【過去問を使い倒せ】

宅建を独学するときのコツ

宅建の勉強に関しては上記で紹介した流れとなりますが、勉強していくなかで大事だと感じたポイントがありましたので、紹介をしていきます。

  • 合格できる状態を意識する
  • 模試を受ける
  • 勉強用メモを書き込むことに躊躇しない
  • ノートにまとめない
  • 知らないこと、忘れることを落ち込まない
  • 分からないことは徹底して調べる

合格できる状態を意識する

宅建はただ問題集を解いていれば合格できるというものではありません。

ではどうすれば良いかと言うと、目的地(合格できる状態)を目指して取り組むのが良いです。

宅建は過去問10年分を完璧にできれば合格できると言われているため、ボクは過去問12年分を完璧に解ける状態を目指して勉強していました。

もう少し具体的に言うと「過去問12年分の選択肢1つ1つに理由を持って即答できる状態を目指して問題を解きまくってましたね。

模試を受ける

宅建は受験者の上位15%を目安に合格となるのですが、模試を受けることで自分の順位が分かります

実力を知ることで勉強ペースが遅くないかも確認できるため、進み具合を確認するために2回は受けるのがオススメです。

ボクは1回目の模試を受けたことで自分が半分より下の順位であることを知り、勉強ペースを上げる必要があると判断できました。

無料で受けられる模試や、試験に近づいてくると1万人以上が受験する模試もあるので、活用してみてください。

テストを受ける女性の画像 【合格者が解説】宅建を独学する人は模試を受けよう

勉強用メモを書き込むことに躊躇しない

テキストや問題集への書き込みが必要と感じたら迷わず書き込むのがオススメです

特に苦手な分野は、何回もテキストの同じところを読むことになります。

探すときの効率を上げるためにも、テキストの解説ページはメモを残しておくといいですね。

ノートにまとめない

テキストの内容をノートにまとめる勉強方法は否定しません。

アウトプットは記憶の定着にはつながるからです。

しかし、同じ1時間でも問題を解くのとノートをまとめるのでは、問題を解く方がアウトプットの量は多くなります。

そのため、時間効率を意識するという意味では、できるだけ多くの問題に触れていくのがオススメです。

例外として、過去問を繰り返し解いても覚えきれない内容をまとめたノートを用意するのは良いと思います

すべての範囲をノートにまとめると膨大な量になりますが、苦手なところだけをまとめたノートであれば、スキマ時間や試験直前でも効率的に復習できるからです。

ノート公開 【勉強用ノート公開】宅建を独学合格できたノートの使い方を紹介します

知らないこと、忘れることを落ち込まない

宅建を勉強していると初めて知る用語が多く、知識として定着するまでに時間がかかり、人によっては気分が落ちこむこともあるかもしれません。

しかし、初めて勉強をすることなので知らないことが多いのは当たり前です。

それでも、繰り返し問題を解いたり、テキストを読んだりしていれば少しずつ知識は身につきます。

なかには、すぐに理解できてしまう人もいるとは思いますが、そういった天才と呼ばれるような人はごく一部です。

少しずつでも勉強を継続していれば、一気に理解が深まるタイミングも出てくると思うので、焦らず取り組んでいきましょう

分からないことは徹底して調べる

分からないことでテキストにも書いていないことはどんどん調べていきましょう。

身の周りに宅建士がいれば聞いてみるのも良いですし、勉強仲間がいればお互いに教え合うのもいいと思います。

ボク自身はネットで検索して情報を探していました。

分からない問題文をそのまま検索すると、丁寧に解説しているサイトなどもあるので、ネットもぜひ活用して勉強してみてください。

ネットで解決している画像 独学合格者が宅建の勉強で活用したサイト3選【ネットを活用するコツも解説】

独学が難しいと感じたらスクールや通信講座の活用を検討するのもアリ

ここまで独学の勉強方法をお伝えしてきましたが、自分でスケジュールを管理しながら勉強するのが苦手な方や、独学に自信を持てない場合はスクールや通信講座を活用するのも1つの手段です

予備校には蓄積されたノウハウをもとにしたカリキュラムも充実しているため、ユーザーは勉強に専念することができますし、疑問が出てきたときにすぐ質問できる環境もあります。

お金の面で言えば独学の方が安くはなりますが、決して感ではないですし、合格率で言えばスクール生の方が高いのも事実です。

独学をしてみて難しいと感じたときは、スクールや通信講座も検討してみてください。

独学にお手上げの画像 【宅建】独学かスクールか【迷ったら読んでみてください】

試験当日と直前までの準備

最後に試験当日と前日までに準備すると良いことを紹介します。

詳しくは「宅建試験の当日までに必要な準備は?合格者が気をつけたことを紹介!」の記事でも紹介していますが、まずはざっと知っておきましょう。

試験前に準備すること

試験前に準備しておくことは大きく4つです。

  • 直前で確認する苦手ポイントをピックアップする
  • 持ち物の確認
  • 時間に遅れない
  • 食事をするかどうかを決めておく

直前で確認する苦手ポイントをピックアップする

試験会場にすべてのテキストを持っていっても良いですが、すべてに目を通すことは難しいと思います。

そのため、直前に確認しておきたい苦手ポイントをまとめた資料(各科目ごとにA4用紙1枚程度ものなど)を用意しておくといいですね。

ボクはまとめるのが良さそうと気がつくのが遅くなったので、最後に見返す資料としては分野別過去問題集に付箋を貼ったものを使っていました。

持ち物の確認

絶対に忘れてはいけないもの(受験票や筆記用具など)は前日のうちにカバンの中に入れるか、すぐ確認できるようにテーブルなどの上に用意しておきましょう。

試験はマークシート式なので、シャーペンを使うのであれば、芯の太さが0.5以上の芯を使うことをオススメします。

0.3で模試を受けましたが、塗りつぶすのが大変でした。

受験会場の確認

受験会場はあなたが訪れたことがない場所で受ける可能性もあるため、電車やバスなどの乗換情報や最寄りの駅からの経路は確認しておきましょう。

車で移動する場合は、移動距離と時間も見ておくと良いですね。

食事をするかどうかを決めておく

宅建はお昼過ぎからの試験なので、食べ過ぎれば眠くなる可能性もあります。(アドレナリンが出ると思うので眠くなることはほぼないとは思いますが^^;)

そのため、お昼を食べるかどうか、食べるなら何を食べるかを事前に考えておくと良いと思います。

ボクは低GIの食事をしようと思ってお蕎麦を考えていましたが、不安だったので結局食べずに受けることにしました。

朝食もガッツリではなく、フルーツとヨーグルトなどを食べていましたね。

試験本番で気をつけること

つづいて、本番で気をつけることです。

本番では2つのことに気をつけましょう。

科目ごとの解く順番は過去問を解くときと同じ順番で解く

科目を解く順番を変えるとリズムが崩れます

例えば、試験前の対策段階と本番で異なる解き方をすると、リズムがまるで変わります

対策段階宅建業法→5問免除科目→法令上の制限→税金→民法
本番民法→法令上の制限→税金→宅建業法→5問免除科目

試しに解く順番を変えてみたこともありますが、時間配分の計算が慣れている状態と異なるため気持ち悪かったですね。

いつも解いている順番があるのであれば、本番でも同じような順番で解いていくのが間違いないと思います。

カンニングしない

当たり前すぎることですが、カンニングをしてはいけません

不正な手段で合格したとしても、合格の取り消しや試験が3年間受けられなくなりますし、仮にバレなかったとしても後味が悪いため、ずっと心に不正手段で取得したことが残るはずです。

正々堂々、気持ちよく合格できるように準備をしていきましょう!

まとめ:独学の進め方を知って宅建合格を目指そう

今回は独学で宅建を取得するためのロードマップを紹介をしてきました。

  • 前提として、宅建の独学は厳しい
  • 宅建を独学する前に準備すること
  • 独学で合格できる宅建の勉強方法
  • 独学が難しいと感じたらスクールの検討もアリ
  • 試験当日と直前までの準備

この記事を読んで分からないことがあれば、Twitter(@takkenReading)からDMをいただいても回答させていただきますので、遠慮なくご相談ください(*^^*)

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