宅建を独学で勉強したいけど、いろんな種類の問題集があってどれを用意したら良いか分からない……。
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
宅建には一問一答形式や予想問題など、さまざまな問題集があるため、独学の場合は特にどれを準備して良いのか迷う場合もあるかと思います。
そこで本記事では、最低限の装備で宅建に独学合格した経験をもとに、以下の内容をお伝えしていきます。
- 宅建の問題集はそもそも何種類あるのか
- 宅建独学者に必要な過去問題集は2冊
- 宅建独学者にオススメな過去問題集の使い方
- ネット上にある過去問は使っても大丈夫?
どの問題集を用意すべきか、また効果的に使うにはどうしたら良いかを知ることができますので、ぜひご一読ください。
宅建の問題集はそもそも何種類あるのか
宅建の問題集には以下4つのタイプがあります。
- 分野別過去問題集
- 年度別過去問題集
- 一問一答形式の問題集
- 予想問題集
それぞれ、どのような特徴があるのか簡単に紹介していきます。
分野別過去問題集
宅建で繰り返し出題されている重要な論点がまとめられている問題集です。
確実に理解したい基本知識が各科目、分野ごとにまとめられています。
苦手対策をするタイミングでも重宝するので、独学で勉強をする場合には用意しておきたい問題集です。
年度別過去問題集
年度別過去問題集は、文字通り各年度の問題がまとめられている問題集で、10〜15年分を扱っている問題集が多いです。
宅建は「過去10年分の問題を完璧に理解して解ければ合格できる」と言われているため、12-15年分を完璧にする意識で取り組むと、合格する確率を上げられると思います。
ボクも過去12年分を完璧にするつもりで勉強した結果、令和3年10月試験で39/50点で合格することができました。
一問一答形式の問題集
一問一答形式の問題集は、通常の出題のように4肢択一ではなく、〇×形式で答えるように編集されている問題集です。
予想問題集
予想問題集は、各出版社が過去の出題傾向をもとに作成する問題集で、初見の問題に触れることができます。
あくまで「予想問題」なので、出題実績のある過去問を完璧にしたあと、+αで取り組みたい場合に用意するのが良いかと思います。
宅建独学者に必要な過去問題集は2冊
宅建を独学する場合は、過去問題集は分野別と年度別の2冊を用意するのがオススメです。
独学・スクール・通信講座、いずれにしても勉強の流れは以下のようになりますが、分野別と年度別の過去問題集を使い分けることで、それぞれ対応することができます。
- 基礎を作る:分野別
- 多くの問題に触れる:年度別
- 苦手を克服する:分野別
より具体的な勉強方法は「【徹底解説】宅建に独学で合格した勉強方法を紹介!【過去問を使い倒せ】」の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
問題集はテキストに合わせて用意しよう
購入する問題集は、メインテキストと同じシリーズで用意すると、解説のページが問題集に記載されているため、テキストに戻って復習するときに時間効率がよくなります。
ボク自身はメインテキストが「わかって合格る」シリーズだったので、問題集も同じシリーズを使っていました。
重要度が記載されていたので、絶対に外せない問題なのか、そうでないのかがすぐに分かります。
深入りしなくても良い問題に対しては「気にしない」と書いてくれていたのも親切に感じましたね。
現時点でテキストが決まっていない場合は、テキストの選び方を「独学で受かった人の宅建テキストは?【初心者は2冊用意するのがおすすめ】」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
一問一答と予想問題集は無くても大丈夫
「一問一答と予想問題集は必要ないの?」と思う方もいるかもしれませんが、無くても問題はありません。
それぞれ理由を解説していきます。
一問一答の問題集が無くても大丈夫な理由
結論からお伝えすると、意識するポイントを変えることで分野別や年度別の問題集が一問一答の問題集になるからです。
宅建は4択マークシートの試験ですが、もう少し細かく問題を見てみると、1つ1つの選択肢は〇or×で答える2択の問題になっています。
つまり、問題を1問解くときに、実質的には一問一答形式で4つの問題を解いているということです。
過去12年分の各選択肢に対して正しく〇×を答えられるとかなり合格に近づきますし、普段から意識していれば、あえて一問一答形式の問題集を用意する必要がないというのも分かっていただけるかと思います。
もちろん、一問一答形式で問題を解く意識は合格するうえでとても重要な考え方なので「意識づけのために購入する」というのはアリです。
ボク自身は用意しませんでしたが、必要に応じて購入を検討してみてください。
予想問題集が無くても大丈夫な理由
予想問題集に関しても必須ではありません。
「宅建は過去問10年分を完璧にすれば合格できる」と言われていますが、実際に過去問をしっかり取り組むことで合格できるからです。
予想問題は初見の問題を解くことができるため知識の幅を広げられるメリットもありますが、出題実績のある過去問や分野別問題集の重要論点を確実に解ける力がベースにあってこそ効果を高められます。
過去問を完璧に仕上げた状態でも合格圏内に入ることはできると思いますが、そのうえで余力があるという場合は取り組むことを検討してみても良いかもしれません。
宅建独学者にオススメな過去問題集の使い方
過去問を解いて復習するだけでも知識はついていきます。
しかし、ちょっとしたコツを意識するだけでさらに効果的かつ効率的に勉強することができるので、以下も参考にしてみてください。
- 問題にランクを降る
- テキストのページをメモする
問題にランクを振る
各問題を解いたあと、理解度に合わせて各選択肢にABCでランクを振るという方法です。
以下のようにメモをすることで、次に問題を解くときに理解できているかどうかが瞬時に分かります。
各ランクの意味は以下のような感じです。
ランク | ランクの意味 | 2回目以降に解いたあとの対応 |
---|---|---|
A | 理解した。 間違えることはない。 | 解説を読まなくてOK。読んでもサラッと。 忘れていたときはBランクに変更。 |
B | いまは理解できているけど、 次に出題されたときは忘れてるかも。 | 解説を読んで忘れない自信がある場合はAに変更。 思い出せなければテキストを読んで理解する (この場合はBを維持 or Cに変更) |
C | 自信はない。 次に出題されたときに忘れている可能性も高い。 | 解説を読んで内容を思い出せればBに変更。 自信がなければCを維持。 |
復習をするときには、Cランクの選択肢に集中して取り組めば良くなり、またAランクに関しては正確に理解できていると分かっているため、解説はサッと目を通すくらいでよくなります。
ほとんど読まなくても良いことが一瞬で分かるので、時間をあてるべき苦手なポイントに時間を使うことができますね。
ちなみに、各ランクは問題ではなく選択肢に振りましょう。
一問一答で紹介したように、完璧を目指すのであれば、選択肢に対して正確に〇or×を答えられる必要があるからです。
問題は消去法でも解けてしまうこともあるので、より確実な知識を身につけるためにも「選択肢に対して正しく〇×を理由をもってつけられる状態」を意識してください。
テキストのページをメモする
問題集の解説部分にページをメモしておくと、復習がしやすくなります。
1周目の時点では解説ページを探すために時間がかかりますが、2周、3周したときに同じページを探す手間が省けるため、のちの学習時間を効率化することができます。
人によってはキレイに問題集を使いたいと思う人もいるかもしれませんが、基本的にはたくさん書き込んで汚す前提で問題集を使うことを強くオススメしています。
実はボク自身がキレイに使ってメルカリで売ろうと思っていたのですが、実際に問題に取り組んでみて、宅建が甘い資格ではないと途中で思い知ることになったからです。(^^;)
メモを残さないと2周目の復習に時間がかかると察し、途中からメモするようにしました。
暗記力に自信がある方は気にしなくても良いかもしれません。
しかし少しでも不安を感じるのであれば、問題集は自分用にどんどん書き込んでみてください。
ネット上にある過去問は使っても大丈夫?
基本的に、ネット上で無料ダウンロードできる過去問はオススメしません。
解説や問題そのものが正しい情報なのか、法改正などに対応しているかなど、信用できるかどうかの判断が難しいからです。
ネットの情報だけで合格した人もいると思うので、勉強手段の1つとしては良いかもしれませんが、あくまで自己責任になります。
信用できるかの判断に不安を感じる場合は、大手が出版している書籍など、信用できる情報を買うようにしましょう。
まとめ:宅建の独学は過去問題集を使い分けよう
本記事では、以下のことについてお伝えしてきました。
- 宅建の問題集はそもそも何種類あるのか
- 宅建独学者に必要な過去問題集は2冊
- 宅建独学者にオススメな過去問題集の使い方
- ネット上にある過去問は使っても大丈夫?
いろいろな問題集があるので、どれを使ったらよいか迷うかもしれませんが、迷ったら分野別問題集と年度別問題集を購入して取り組んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!