宅建を独学で合格するのは難しいです。
しかし、まったく不可能というものではありません。
ボク自身も市販のテキストと問題集で合格することができました。
とはいえ、
- 近年の宅建は合格点が上がっていて不安
- 自分の力だけでは解決できないように感じる
といった悩みや不安をお持ちの方もいるかと思います。
そこで本記事では、宅建を独学で合格した経験をもとに、以下のことについてお伝えしていきます。
- 宅建の独学が難しい5つの理由と対策方法
- 宅建は独学でも楽勝という意見について
- 【注意】宅建に限らず受け身の人に独学は難しい
お読みいただくことで宅建の独学に対する不安を解消することができますので、ぜひご一読ください。
宅建の独学が難しい5つの理由と対策方法
宅建を難しく感じさせる要因は5つあります。
- そもそも、どうやって勉強するか分からない
- どこまで勉強すれば良いか分からない
- 疑問を解決しづらい
- 自分でスケジュール管理をする必要がある
- 基本的に勉強自体が孤独
それぞれの解決策も紹介していきます。
そもそも、どうやって勉強するか分からない
ネットで勉強方法について調べるとたくさんの情報が出てくるため、どの方法を信じてよいかの判断が難しい場合があると思います。
ボクも自分に合った勉強方法を探すのには苦労しました。
しかし、独学に限らずスクールや通信講座でも、基本的には過去問を繰り返し解くことがメインとなります。
大きな流れとしては以下のような感じになりです。
- 基礎知識を身につける
- 過去問を繰り返し解く
- +αで模試を受ける
上記の流れにボクは自分の気づいたやり方も反映させていきましたが、振り返ってみると軸になる部分は王道な勉強方法でしたね。
勉強の進め方で悩んでいる場合は、まず勉強全体の流れを知ることから考えていくのが良いかと思いますので、「【宅建学習ロードマップ】完全独学の進め方を合格者が解説」の記事も1つの例として参考にしてみてください。
【宅建学習ロードマップ】完全独学の進め方を合格者が解説どこまで勉強すれば良いか分からない
宅建は相対評価の試験のため、合格するには受験者のなかで上位15%に入る必要があります。
では、どうしたら上位15%に入れるのかというと、明確な基準は残念ながらありません。
しかし、ここまでやれば合格できると言われている目安はあります。
それは、「過去問10年分を完璧に解ける状態」です。
ボク自身は合格の確率を高めたかったので、もう少し厳しく具体的に「過去問12年分の4つの選択肢に対し、解説しながら〇or×を答えられる状態」と定義して取り組みました。
年度別問題集を3周+苦手分野の徹底対策とシンプルな勉強でしたが、結果は39/50点(合格基準:34点)と手堅い点数だったので、過去問を完璧にするという気持ちで取り組むことは有効であると考えています。
宅建の試験範囲は広いと言われていますが、特に重要と考えられている部分は毎年出題されているため、過去問で頻出の分野の理解を深めつつ、苦手分野の対策をすれば合格することは十分可能です。
完璧と聞くと途方もないと感じるかもしれないが、いざ取り組んでみると同じような問題が多いことにも気が付けると思いますので「過去問10年分を完璧に解ける状態」を1つの目標にしながら(手堅く頑張りたい人はより厳しい定義で)コツコツと取り組んでみてください。
疑問を解決しづらい
近年の宅建試験は「理解して解ける力」が必要と言われています。
もちろん、法律の試験なので独学でなくても理解が難しいのは否めませんが、気軽に質問して解決できる環境がない独学者には難しさを感じさせる部分です。
ボク自身、身近に感じられない知識や専門用語(特に法令上の制限)は何回テキストを読んでもなかなか頭に入りませんでしたが、誰かに質問できたらもっと早く理解が進んでいたかもしれません。
ですが、安心してください。
解決策は3つあります。
- テキストを2冊用意する
- 宅建を独学で合格した人に直接聞く
- いろんな媒体で情報収集をしてみる
メインとサブでテキストが2冊あると、解説の幅が広がるため理解を深めることができます。
ボクは、以下の2冊を使っていました。
- メインテキスト:情報量の多いと言われる「わかって合格(うか)る」シリーズ
- サブテキスト:初学者向けで図解が豊富な「みんなが欲しかった!」シリーズ
ほとんどの場面ではメインテキストを使っていましたが、苦手だった法令上の制限ではサブテキストが大活躍しましたね。
テキストの選び方は「独学で受かった人の宅建テキストは?【初心者は2冊用意するのがおすすめ】」でも紹介しているので参考にしてみてください。
独学で受かった人の宅建テキストは?【初心者は2冊用意するのがおすすめ】あなたの知人で宅建に挑戦して合格した経験を持つ人がいれば、問いに対する解釈の仕方や勉強方法について直接聞いてみると良いアドバイスをもらえるかもしれません。
勉強方法についてであれば、お問い合わせやツイッターでDMをいただけたらボクもお答えいたしますので、お気軽にご連絡ください(#^^#)
基本的にはGoogleやYahooなどで検索して調べることが多いと思いますが、情報収集に使える媒体は他にもあるので、以下の方法も合わせて試してみると良いですね。
- ツイッターで疑問点をつぶやいてみる
- Yahoo知恵袋で質問してみる
- 企業のサイトやブログで特定分野の解説記事を読む
- 実際の法律を見てみる
- スタケン(宅建勉強アプリ)の掲示板に質問してみる
- Youtubeで知りたい情報を検索する
自分でスケジュール管理をする必要がある
初めて勉強する場合、何にどれくらい時間がかかるのか目安が感覚が分からないため、スケジュール管理に不安を感じることもあると思います。
そういったときは、以下の手順で考えてみると良いです。
- 必要な勉強内容を洗い出す
- 勉強時間は350-400時間を見積り、試験までのカレンダーに当てはめる
勉強ペースは人によって異なるので、まずは平均的な勉強時間である350-400時間で見積もり、勉強の進捗やあなたの理解ペースに合わせて変化させていきましょう。
スケジュール管理については「【独学合格者が教える】宅建勉強スケジュールの計画方法【事例も紹介】」の記事でさらに詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
【独学合格者が教える】宅建勉強スケジュールの計画方法【事例も紹介】基本的に勉強自体が孤独
人によっては、1人で勉強しモチベーションを保ちつづけることが難しいと感じるかもしれません。
メンタルや勉強習慣を作るのであれば、勉強仲間を作るのが手っ取り早い解決策だと思います。
具体的には、以下のような方法があります。
- Discordの勉強部屋を作るorすでにある部屋に入る
- ツイッターに勉強記録を残し、他の受験者と交流する
- 会社の同僚や友人と一緒に勉強する
ボク自身は、Discordを使って勉強することもありましたが、よく利用していたのは図書館です。
宅建ではないですが、他の資格の勉強している人がいたので勉強仲間だと思っていました。
自分以外の人が努力しているのを見て、ボクも頑張る気力をもらっていましたね。
宅建は独学でも楽勝という意見について
これには、2つの考え方があると感じています。
- 合格点が低かった頃を前提にしている
- 一部の人には楽勝な可能性もある
それぞれ、もう少し詳しく紹介していきますね。
合格点が低かった頃を前提に話している
昭和の頃には本番の試験に参考書を持ち込んでも良かったようで、合格率が90%を超えている時期もあります。
当時の感覚で話している人にとっては、合格して当たり前くらいの意識なのかもしれません。
ただ、近年の試験では、理解していないと解けない問題が出題されたり、合格点も上昇傾向にあるため、受験者の質が上がってきているのは間違いないです。
不動産適正取引推進機構から出されている不動産取引に関する資格・試験制度の変遷という資料では、宅建試験の歴史について書かれているので、興味のある方は読んでみるのもおもしろいと思います。
一部の人には楽勝な可能性もある
不動産や法律に関わる仕事をしている場合は、経験をもとにした知識があるおかげで簡単に感じる場合もあると思います。
また暗記に強い人や、テキストを1回読んだら覚えられるような天才な方には本当に楽勝かもしれません。
しかし、そういった人は本当にごく一部だと思いますので、基本的には油断せずに取り組んでいくことをオススメします。
【注意】宅建に限らず、受け身の人に独学は厳しい
宅建の試験に限ったことではありませんが、受け身なタイプの方にとって独学することは厳しい道のりになると思います。
独学する以上は、理解できない問題などがあっても自分で調べて解決する力や努力する覚悟が必要になるからです。
この記事を読んでいるあなたは主体的に情報にアクセスできる方だと思いますが、不安を感じる場合はスクールや通信講座を使うのも1つの手段です。
独学だけが唯一の勉強方法ではないですし、最終的な目標は宅建に合格することだと思いますので、あなたにあった最適な方法を考えてみてください。
【宅建】独学かスクールか【迷ったら読んでみてください】まとめ:宅建の独学は難しい点もあるが無理ではない
本記事では「宅建を独学で合格するのは難しいのか」ということに対し、以下のことをお伝えしてきました。
- 宅建の独学が難しい5つの理由と対策方法
- 宅建は独学でも楽勝という意見について
- 【注意】宅建に限らず受け身の人に独学は難しい
宅建の独学は決して楽な方法ではありませんが、道筋を立てて取り組んでいけば合格できます。
難しいのは独学でもスクールでも同じなので、諦めずに頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。