実は、宅建において「どの科目から勉強し始めるか」はそれほど重要ではありません。
最終的にどの科目も勉強する必要はありますし、より重要なのは科目や分野ごとの苦手ポイントに焦点あてた勉強だからです。
とはいえ、初めて宅建の勉強をする場合は、
- どの科目から勉強するか悩む……。
- 独学するときにオススメの順番を知りたい!
と感じることもあるかと思います。
そこで本記事では、宅建を独学で合格した経験をもとに、以下のことをお伝えしていきます。
- 宅建はどの科目から順番に勉強を始めても良い
- 勉強する順番で迷ったら宅建テキストに合わせて勉強しよう
- 宅建独学者は苦手分野を勉強する順番が重要
特に独学で宅建の勉強をする方は、意識するポイントを間違えるともったいない時間の使い方をしてしまう可能性もあるので、効率的に勉強するためにもぜひご一読ください。
宅建はどの科目から順番に勉強を始めても良い
冒頭で紹介した通り、宅建の勉強をし始めた段階ではどの科目から勉強しても良く、勉強する順番が合否を分けることは基本的にありません。
なぜなら、最終的にはどの科目もひと通り勉強する必要があるからです。
また、勉強の流れは以下のようになりますが、勉強する順番が重要になってくるのは③の段階です(詳しくはのちほど紹介します)。
- 基礎を学ぶ
- 知識を広げる
- 知識を定着させる
勉強をはじめた段階においては、必要な範囲の基礎知識を知ることが重要なので、順番は気にせずに取り組んでいきましょう。
勉強する順番で迷ったら宅建テキストに合わせて勉強しよう
どの科目から勉強を始めるかは気にしなくて大丈夫とお伝えしましたが、「そうは言っても迷うよ」という場合があるかもしれません。
そんなときは、あなたが用意したテキストの流れどおりに勉強をしていきましょう。
多くのテキストでは、以下の2つのパターンで構成されていると思いますが、その通りの順番に取り組めば問題ありません。
- 民法→宅建業法→法令上の制限→税・その他
- 宅建業法→民法→法令上の制限→税・その他
初動において大切なことは、科目ごとに問題の雰囲気を知ることです。
順番が重要になるのは、もう少しあとなので、最初は深く考えすぎずに決めて取り組んでいきましょう。
【例外】勉強し始める順番が宅建の合否を分けるケースもある
基本的にはどの科目から順番に勉強を始めても良いとお伝えしましたが、試験までの時間がない場合(手つかずのまま試験まで2ヶ月をきっている状態など)は、勉強する順番が合否に関わる可能性もあります。
短期であれば、「理解する」ことよりも力技で暗記する方が良い場合があるからです。
実際に2ヶ月ほどの期間でも合格できるかは難しいところですが、独学するのであれば以下の順番が良いと思います。
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 税金
- 5問免除科目
宅建業法は得点源になりやすく、満点も狙える科目なので、勉強期間が短くても優先度は高いです。
次に法令上の制限と税金ですが、これら2つの科目は最悪の場合、暗記で強引に点数を取れる可能性があります。
最後は5問免除科目ですが、こちらも年度別問題集で過去12年分を3周もすれば、5問中4問は解けるようになるはずです。
民法に関しては、理解できていないと解けない問題が多いため、試験まで時間がないのであれば「捨てる」のが得策だと思います。
とはいえ、「捨てる」という選択は基本的に推奨できないので、できるだけ早く取り組み始め、前倒しでコツコツ勉強していきましょう。
宅建独学者は苦手分野を勉強する順番が重要
限られた時間のなかで独学する場合、苦手分野を対策する勉強の順番は重要です。
なぜかというと、せっかく時間をかけても得点につながらない非効率な勉強をしてしまう可能性があるからです。
たとえば同じくらい苦手意識がある分野があった場合、AとBではどちらから対策していくのが良いでしょうか。
- A:毎年出題されている分野
- B:5年に1回ほどで出題される分野
もちろん時間があるならAもBも対策するべきですが、限られた時間のなかで取り組むならどうでしょう。
おそらく、多くの場合はAの分野から対策しますよね。
この判断ができると、時間を効率的に使いながら得点につながる勉強をすることができるので、「どこに力を入れる必要があるか」を意識して優先順位を考えて見てください。
【独学を効率化】宅建の苦手分野を管理するべき3つの理由と具体的な管理方法まとめ:宅建の「勉強する順番」は苦手対策で意識しよう
本記事では、宅建を勉強する順番について、以下のことをお伝えしてきました。
- 宅建はどの科目から順番に勉強を始めても良い
- 勉強する順番で迷ったら宅建テキストに合わせて勉強しよう
- 宅建独学者は苦手分野を勉強する順番が重要
宅建でもそれ以外の資格でも、「どこに時間を使う必要があるのか」を意識すると最小の力で最大の効果を得られます。
独学で最短合格を目指す場合はぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。